足音が遠ざかり、
今度は二人になって戻ってくる。






タオルで頭を覆われ、視界を遮られたまま、
私はその場を動くことができなかった。















契約 vol.3
















「気付けばいねぇから何してるかと思えば・・・。ったく。」




跡部先輩の声がすぐ近くで聞こえる。







「ハプニングやって。」
「何がハプニングだ。お前が仕掛けたんだろうが。」
「最初はそうやけど、濡れてしもうたんはハプニングやて。」
「そうかよ。」






跡部先輩はたいして興味もなさそうに、
忍足先輩の言葉を聞き流している。






「お前、大丈夫か?」



そう聞こえたと同時に、私を覆っていたタオルが取り除かれる。
跡部先輩は私の顔を見て、一瞬驚いたような表情を浮かべた。






「こいつお前目当てじゃないよな?」
「まあ、そやな。」
「大丈夫なのか?」
「今更何ゆうてんねん。景ちゃんだって何度も楽しんどるやろ?」
「そうだが・・・。」




とまどいの表情を浮かべた跡部先輩と、
それを見て笑みを浮かべる忍足先輩。



二人の様子を見て、跡部先輩は忍足先輩の行為を
黙認してると悟り愕然とする。









もしかしたら・・・。


もしかしたら、ここから抜け出せるかもしれないと、
跡部先輩の声を聞いたときから思っていた。









でも、そんなことは起こり得なかった。








だって、ここは忍足先輩のテリトリー。




ここで罠を仕掛けている意味を、そして過去に何人も
この罠に掛かったであろうことを、
私は二人の会話を聞いて理解した。








「景ちゃんの上着この子に貸したってや。
 俺のびしょ濡れやから。」
「ああ、このままじゃ帰れねーか。」




跡部先輩は自分の着ていたジャージを脱ぐと、
私の肩にかけてくれる。





「とりあえずうちに連れてくさかい、
 景ちゃんも部活終わったらうちに来てな。」
「ああ、わかった。」





そう話している間に忍足先輩は制服へ着替え、
帰り仕度を終えていた。






私は跡部先輩のジャージで顔を隠すようにして、
忍足先輩に連れられ学校をでることになった。
















「制服乾かしたるから洗面所で脱いできてな。」



自分のものと思われるTシャツを私に手渡し、
背後の扉を指差す忍足先輩。





部室に居た時の威圧感のようなものは今は全くなく、
自分の為すべきことを淡々とこなしている様子に、
私は違和感を覚えていた。



もうすでに、私の体の隅々までみているのに、
どうしてわざわざ洗面所へ通すのだろう。




レイプ紛いのことをしておいて、
どうしてやさしくするのだろう。





私のことを玩具にするというのなら、
そういう扱いをすればいいだけのことなのに。







私は忍足先輩の思考を読みきれなくてもがいていた。












Tシャツに着替えリビングに戻る。


二人きりの空間に息が詰まりそうになりながら、
私はその場にそっと腰を下ろした。




ちゃん、こっち来ぃ。」




ソファに座っている先輩が手招きする。


私は首を振りその場に留まることを示した。





「コーヒー淹れたんやけど、ちゃん紅茶派やった?」




私の態度を気に留める風もなく先輩は話し続ける。




「体暖めないと風邪ひくで。ほら。」




先輩の差し出すカップは受け取らずに、
私は顔を背け視線を床へと向けた。




そんな私の様子をみて、忍足先輩は
おかしそうに私に言う。







「なぁ、自分、どうしてそんななん?」



先輩の質問の意味がよくわからなくて、
私は思わず先輩を見つめた。





「どうしてそないに俺好みなん?」
「えっ?」
「ゆうこと聞かん子は手懐けたくなるんやで。」




にっこり笑ってそう言う先輩に私の体が固まる。





「そないに無防備な格好してんのに虚勢張って。
 ほんまちゃんはかわええわ。」





いつのまにか先輩は立ち上がっていて、
私のすぐ目の前まできていた。





「足がすくんで動けないん?それやったら抱っこしたるわ。」
「えっ。あ、やぁ!」



抵抗したって無駄だって分かってるのに、
私の体が忍足先輩の腕の中で暴れだす。






「そないに暴れたら落ちるで。大人しゅうしとき。」



先輩に抱き上げられ、ソファまで連れて行かれる。




「もうすぐ跡部がくるさかい待ってよう思うたけど、
 やっぱ待てへんわ。」



そう言うなり、忍足先輩が私の唇を塞ぐ。





「んん!ぁ、ん・・・。」



先輩は舌を絡めながら、Tシャツを押し上げ始めた突起を
爪で引っ掻く。



「ぁ、ん・・・。はぅ・・・。やぁ・・・。」
ちゃんほんまええ声だすわ。もっと啼いてや。」






きゅっとそこを摘まれて、私は自分でも信じられないような
声をあげていた。






ちゃん今日初めてなんやろ?こうゆうことしたんは。」
「はぁぁん。ぁん。やぁ・・・。」
「感度よすぎやで自分。今日はあと何回イクんやろな?」




忍足先輩のソフトな声が耳に吹きかけられるたびに、
じわじわと中心が湿っていくのが自分でも分かる。




「こっちはどないなっとるんかな?」


先輩の手がTシャツの裾から潜り込んでくる。



「だ、だめぇ!」


足をすり合わせ、先輩の手を捕らえようとした私の手を、
逆に先輩が掴む。



「俺は触っちゃだめなん?せやったら自分で触り。」
「えっ?何言って・・・。ひゃぁ!」






両脚を思いっきり広げられ、片脚はソファの背もたれに預けられる。
もう片方の脚は付け根を押さえられ、
先輩は広げられたそこに私の指をあてがう。




ヌルッとした感触。
自分で自分の秘部に触れている事実が
私を羞恥に追いやる。




先輩が私の指を上下に動かし、ますます
愛液が溢れ出す。





「はぁん。ああ・・・。や、やめてぇ・・・。」
「すごい構図やな。跡部がおったら
 写メ撮ってもうらうとこやのに。」
「俺がいたらなんだって?」







突然、跡部先輩の声が聞こえ、忍足先輩と私は固まった。





「なんや、おったんなら早う声かけてや。」
「ヤッてる最中に声かけるなんて無粋だろ。」
「覗き見の方が無粋やわ。今、相当ビビッたで。」
「それにしても相変わらずの鬼畜野郎だな。」
「それをみてる景ちゃんもな。」





私の存在なんて構わず、話し続けている二人。






「どうや。なかなかええ体やろ。」
「ああ。」



跡部先輩の手が伸びてきて私の胸をやわやわと揉みしだく。





「やぁ!やだ!触らないでぇぇ・・・。」




突然の跡部先輩の乱入にパニックになった私は、
涙で顔をぐしゃぐしゃにしながら身を捩った。




「触らないでだとよ。どうする忍足。」
「とりあえず景ちゃんは見学や。
 そのうち姫さんの気も変わるやろ。」




忍足先輩は私を抱き起こし自分の膝の間に座らせると、
背後から腕を回し、私の両膝を開いていく。




「やぁぁ。見られちゃう・・・。やだ。離して!」
「景ちゃんにしっかり見てもらわな。」
「いやあ!!」





抵抗する私を嘲笑うかのように、
忍足先輩は急に私の中に指をつき立てた。




「はぅぅ。あ、ん・・・。あ、あ、あん。」




ぐちゅぐちゅと卑猥な音を出しながら、
先輩の指が私の中をかき回していく。






跡部先輩の視線を感じながら、
でも、どうすることも出来なくて、
私は忍足先輩の指に翻弄されていた。





「ここがええん?景ちゃんにも触ってもろうたら、
 もっと気持ちよくなれるんやで。」



私の中で指を動かしながら、器用にその上の突起まで
攻めてくる忍足先輩。





「はぁぁ・・・。や・・・、もう・・・だめぇ。」
「まだいかせへんよ。ここ景ちゃんに触ってもらおうな。」



こりこりと突起を弄びながら忍足先輩が聞いてくる。



「だめぇ・・・。はぁ、ん・・・。」
「触るより舐めてもらおか。」



そう言うなり、忍足先輩の手が膝裏に手を回し、
さらにぐいっとそこを押し広げる。




「いやぁぁぁ!」
「さ、景ちゃん舐めてや。」




忍足先輩の言葉に、跡部先輩は無言で私の秘部に
顔を近づけていく。



「だめぇ!跡部先輩、いやぁぁ・・・。」




抵抗もむなしく、固く尖った跡部先輩の舌が
私の突起を弾いた。




「ぁん!あ、あ、あ、あ。はぅ・・・。」





ピチャピチャと音を立てながら跡部先輩がそこを
舐めまわしていく。



忍足先輩の左手は、私の胸に移動して、
カリカリと爪で撫でている。

右手は再び私の中心に埋め、何度もそこを突き上げている。



ちゃん、顔こっち向きぃ。」


先輩の言葉にそちらを向くと、忍足先輩が
私の唇を塞いだ。





「ん、は、はぁ、んん!」
ちゃんいきそうやね。」
「んんん!」




先輩に唇を塞がれ答えることも侭ならず、
私は二人に攻めたてられながらそこで果ててしまった。




















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                    あとがき


    3P。。。すんません。
    こんなはずではなかったのですがね。
    vol.2で跡部が出てきちゃったのがそもそも間違いでした・・・。
    あ〜。どうやって収集つけよう。

    最後まで読んでいただきありがとうございました。

    2007/6/29  さえ


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