「あたし…不感症かもしれない。」
「はぁ?」








俺の部屋に来るなり放たれた美桜の言葉にびっくりして、
俺はまじまじと美桜を見つめてしまった。



















play vol.2




















「だーかーらー。不感症みたい。あたし。」
「おまえは突然何を言い出すんだよっ!!」


不感症ってことは…何か…そういうことを…やったってわけか?


瞬時によぎった考えを口に出すべきか考えて、俺はやめた。


黙ってしまった俺を見て、美桜はなぜかしゅんとしていた。


「何で……、そう思ったんだよ?」

努めてやさしく俺は言った。


「クラスのみんなとAV鑑賞会したの。」
「またやったのか。アレを…。」


こいつはこの前、俺の部屋でもAV鑑賞会を開催していたのだ。












「だって、あたしがAV見たって言ったらみんながずるいって言うから、
翔のをこっそり借りて、麻紀ちゃんちでみたの。」
「おまっ。俺のって。何勝手に持って行ってんだよ!!」
「だって、女の子で持ってる子なんていないじゃん!」
「だったらレンタルしてこい!」
「未成年に貸してくれないでしょ!」
「じゃあ、見るなよ!」
「翔のけち。貸してくれたっていいじゃん。」



美桜はぷーっとふくれっつらで俺の顔を横目で見ている。



「ちゃんと元に戻しておいたからいいでしょ。怒んないでよ。」
「怒ってないよ。美桜の行動に呆れたの。」


はああとわざとらしくため息をついて、美桜を軽く睨む。


「ごめんてば。許してよ。」
「もう二度とやるなよ!持ち出し禁止だかんな!」
「了解!」


おでこに手をやってかわいらしく敬礼すると、
俺のほうにずいずいと膝を進めてくる。








「みんなはね、AV見てると変な気分になってくるんだって。」
「そりゃそうだろ。」
「やっぱ翔もそうなの?」
「だって、AVって変な気分にさせるためにある訳で…。」
「あたし、何も感じないもん。」




泣きそうな顔して、俺の顔を覗き込む美桜。



「変な気分てどんな感じ?」
「そんな事いわれても男と女じゃ違うだろうし…。」





俺は言葉を濁した。
こんなこと口で説明できるか?!
恥ずかしい……。




「友達に聞けよ、女の友達に。」
「聞けないよ〜。変態みたいじゃん。」



ま、聞けないよな。
普通。



「実際に経験すれば感じるよ、きっと。」
「どんなことすれば感じると思う?」


手がかりができたとばかりに、俺の言葉に食いついてくる。


「どんなことって…。あれだよ。」
「えっちするってことでしょ。」
「そ、う…。」

美桜はあっけらかんと言うけど、俺は相当恥ずかしいぞ。





「あんなことしてホントに気持ちいいのかな?」
「それは、気持ちいいんじゃないの?」
「だって、なんか変な格好するし、あんなとこにあれが入るなんて
 信じらんないし。」
「…………。」
「…………。」



黙り込んだ俺を見て、美桜も黙ってしまう。
































「Bまでなら許す!」
「はぁ!?」


沈黙を破った美桜の大声に俺は思わずそう返した。


「だから、Bまでならしていいよって。」
「な、な、な、な、何言ってんだよ!!」


なんでコイツはこう突拍子もないことを言い出すんだ…。



「えっちはやっぱ好きな人としたいな〜なんて思うわけじゃない?乙女としては♪
 でもおっぱいくらいなら翔に触らせてあげてもよくってよ。」
「何、上から目線で物言ってんだよ!」



俺は美桜を小突きながら言い返した。



「そんなこと言うならホントに触るぞ!後悔したって知らないからな。」
「後悔なんてするわけないじゃん。誰でも通過する道なのよ。」





知った風にいいやがって。

美桜の言葉に舞い上がってる俺の立場がないじゃないか。






「どうやってする?脱いだほうがいい?」
「脱がんでいい!」




女のほうからそうさっさと脱がれたんじゃ、
色気も何もあったもんじゃないだろ。






「最後にもう一度聞くけど、ほんとーにいいんだな?」
「だからいいよって言ってんじゃん。」




うだうだ言ってんじゃないわよと言わんばかりの美桜の態度に
俺も覚悟を決めた。
























「こ、こっちこいよ。」
「プッ。翔ってばどもってるぅ〜。」
「ぅ、うるせー。」




俺はベッドの上に座ると、美桜の手を取って自分のほうに引き寄せた。



「美桜も座って。」
「ここに?」
「そう。」




俺の脚の間に美桜を座らせ、背後からそっと抱きしめる。







「翔、あったかい。」




俺だってあったかい。





「なぁ、こんなことホントにしていいと思ってる?」
「いいんじゃない、誰だっていつかは通る道…。」
「それ、さっき聞いた。」






細い肩だな。

美桜のさらさらの髪を手で掻き分け、
そこに覗いた白い首筋にそっと唇を落とす。




「ん…。」
「かわいい声だすじゃん。」
「翔が不意打ちするから…。」




いつもなら、こんな事言ったら即、張り倒されるのに、
美桜のいつもと違う反応に少し驚いた。




「もしかしてコレだけで感じちゃった、とか?」
「そんなことない!!」




そういう声は弱々しくて、さっきまでの威勢は感じられない。
美桜を抱きしめる力を少し強め、なんどもそこに口付ける。




ビク、ビクッ、と小さく体を震わせながら、
美桜の口から吐息が漏れる。




「ぅ…、はぁ…、ぁ…。」






こんな美桜初めて見た。












かわいいじゃん。







「美桜っていい匂いするな。」
「そう?」


俺の腕の中で小首をかしげるしぐさがかわいい。



首筋から耳へ唇を移動しそっと甘噛みする。




「んん!」
「耳も弱い?」
「ん〜、ダメかもぉ。」





声の質がいつもと違って女らしい。





そろそろいいかなと、美桜の胸へそっと手を這わせる。



「ぁあ。やぁ!だめ!」



俺の手の上に自分の手を重ね、美桜は俺の手の動きを阻止しようとする。




「なんで?美桜が言い出したんだろ?」
「そ、そうだけど…。」
「手どかしてよ。」
「や、やっぱ、今日はやめよっか?」





わざと明るい声をだしているのがバレバレ。
今頃になって、事の重大さが分かってきたってことか?




でも、俺は今更やめる気なんてない。
そっちが言い出したんだからな。

自分の発言には責任取ってもらおうじゃないの。






「どうしてやめるの?」
「だって…。」
「美桜はね、男の事知らな過ぎるよ。」
「そんなことない!」
「途中でやめるなんてできないの、男は。」
「…………。」






いつもと違う俺の声にビビッたのか、美桜が顔をこちらに向ける。




「翔〜。」
「自分が言ったことはちゃんとやらないと、ね。」



そう言って俺は美桜に口付けた。






「ぅ…ん!!」



美桜の唇に噛み付くようにキスを落とす。



「しょ、翔!!」
「Bまでって事はキスもいいんだよな?」



反論しそうな美桜の様子を見て、俺は再度唇を塞ぎ、舌を絡める。



「んん…、はぁ…ぁ。」





俺は上手く体を捻って自分の足を引き抜くと、そのまま美桜をベッドに押し倒した。






「やっ!な、何してんの!」
「押し倒された美桜の姿がみてみたくて。」



口ではいつも美桜にやられっぱなしだけど、やっぱ力じゃ俺に勝てるわけがない。
美桜の最大の武器をキスで塞いでしまえば、今日は怖いものはない!!




美桜のさらさらの長い髪がふわっとベッドに広がっている。
白い頬、赤く色づいた唇、艶やかな黒色をした長い睫。





美桜の全てが愛おしく感じる。




怖いのかぎゅっと目を瞑ったまま、俺の次の行動を待っている美桜。




「お前ってやっぱかわいいよな。」
「えっ?そ、そう?やっぱ翔もそう思う?よく言われる〜。」



謙遜と言う言葉を後で教えなければ……。
そう思いながらも、こういう反応をされないと美桜と話している気がしないのも事実。




右手で美桜の手を一纏めに押さえつけ、左手で制服のボタンをはずしていく。





「う〜〜〜。」
「唸るな!」
「だって、恥ずかしいじゃん!」
「へ〜、美桜にも羞恥心ってあったんだ。」
「なによぅ。人を馬鹿にして。」
「だって、パンチラしようが、胸チラしようが全く気にしてなかったじゃん。」
「チラはいいのよ、チラは!全部見られちゃうのはやだ〜。」




ホントに恥ずかしいらしく頬を真っ赤に染めている。













俺の手は片手だけだというのに、どんどん侵略を続け、
美桜の制服を肌蹴させていく。



右手で押さえつけている美桜の手が隙あらば逃げ出そうとするので、
俺は自分の制服のネクタイを解くと美桜の両手に巻きつけ、その端をベッドヘッドに固定した。





「やっ、やだ!やめてよ!」
「だって邪魔なんだもん、美桜の手。」
「こ、こわいよ。こんなの。」
「大人しくしてるなら後ではずしてあげる。」
「今はずせ〜。」
「無理!」



じたばたと暴れる美桜の足の上に跨ると、
身動きの取れなくなった美桜の瞳に恐怖の色が浮かんだ。




「翔、くん?」
「なに?」
「あたし初めてなのにこんなマニアックな感じでいいのでしょうか?」
「俺も初めてだし、いいんじゃない?」
「翔って結構鬼畜系?」
「さあね。でも今の美桜のかっこ、すげーそそるね。」






美桜の瞳が見開かれ、悔しそうに唇を噛んだ。




「あたしだっていたぶりたいのに…。」
「誰を。」
「翔に決まってんでしょ。翔は絶対Mだと思ってたのにぃ。」



俺ってそんな風に思われてたんだと思いながら、
確かに普段は美桜に言いたい放題、やりたい放題されてるもんなぁと納得する。




「美桜はSなんだ。」
「あったりまえでしょ。S意外、女王様意外ありえるかっつーの!」
「でも今は俺に組み敷かれちゃってるね。」
「はぅぅ。」
「女王様を辱めるってのもそそるね。」




俺の言葉を聞いて、信じられないものを見たとでも言いたげな目で俺を見つめる。






「翔ってこんなやつだったんだ…。なんか裏切られた気分。」
「美桜だっていつもと違うじゃん。今日は従順だな。」



そう言いながら俺は美桜の頭を撫でた。




「ひぃぃぃぃ〜。やめて〜。あたしのキャラを壊さないで〜!」
「あっ。壊れそうなんだ、女王様キャラ。」



良いこと聞いたなぁ〜。

俺はそう呟いて半分ボタンをはずされたブラウスに再び手を伸ばす。





「キレイな肌だよな。」


俺の言葉でピンクに染まっていく美桜の体。



「う〜〜。見るなぁ!!」
「だって美桜が言ったんじゃん。Bまでなら許すって。」
「だって翔が鬼畜キャラだったなんて知らなかったんだもん。」
「俺も今知ったとこ。残念でした。」





てか、ホントに俺はSかもしれん。


だって、今の美桜の姿にめちゃくちゃ興奮してる。





「ところでBって何をすればいいんだろうね?」
「はぁ?翔ってそんなことも知らないの?」



知ってるけど、美桜に言わせたいんだよ。




「教えてよ。」
「だからぁ〜、キスからえっちまでの間の作業のことでしょ。」
「作業っておまえなぁ…。」


そんな言い方、色気も何もないじゃないか!






「具体的には?」
「AVみたでしょ。胸触ったり、舐めたり、あとは下も触ってみたり…。」
「へ〜。こっちも触っていいんだ。」




美桜からこの言葉が出るのを待ってたんだよ。



俺は間髪入れずに美桜のスカートの中に手を差し込んだ。





「や!!ちょっ!翔、やだってば!」




下着越しにそこに手を触れ、そっと撫で上げる。




「嫌なの?やっぱ先にこっちがいい?」



そう言って俺は美桜の胸へと両手を移動させる。



「あっ。違っ!」



美桜の声は無視して俺はそのやわらかな膨らみをゆっくり揉む。




「すげーやわらかい。」




なんか、もう、俺の思考をすべて吹き飛ばすくらいの衝撃の柔らかさだった。


ブラジャーの上からでもこの感触。
直に触ったら……。


想像だけで鼻血がでるくらいの刺激だ。



美桜に気付かれないように、ゆっくり、ゆっくりブラジャーの中に人差し指をしのばせる。
そのまま指先に力を入れ少しづつブラジャーのカップを押し下げていく。



「翔!やだやだ!見ないで!!」


あと少しで見えそうと言うところで美桜が気付き、身を捩った。



でも、今は俺のほうが有利だ。
手足の自由が利かない美桜。
いくら口で俺の行為を止めたって、やめるバカはいない。



人差し指にコリっとしたものがあたり、俺はにやっと美桜を見た。




「美桜が不感症かどうか確かめるんだろ?」
「もういい。」
「どうして?」
「…………。」


無言の美桜。



「ここがこんなに尖っているけど、見てみる?」



人差し指で押しつぶすようにすると美桜の体が震えた。



「ぅあ…ん。やぁ!触らないで!」





じたばた動く美桜の様子を見ながら、俺は手を止めずに美桜の
頂を刺激した。



「はぁ。あ…ん。」



かわいいあえぎ声を聞きながらぐいっとブラジャーを押し下げると、
美桜の左胸が俺の目に飛び込んできた。




俺は迷わずそこに口付けると、固くなった乳首を味わう。














「いやーーーーーーーーーーー!だめーーーーーーーーーーーーーー!!」




















「美桜うるさい…。」




美桜の絶叫にびびって顔を上げると、
涙を流した大きな瞳に睨まれた。





「な、泣くなよ。」
「翔のばかばかばか!大っきらい!!!」
「言いだしっぺはそっちだろ。」
「もういい。手取って!!」



怒り100%な顔で睨んでくる美桜。
そんな乱れた姿で言われても怖くもなんともないんだけどね。
ま、今日のところはこの辺にしとくか。



俺は諦めて、美桜の両手に絡みついたネクタイを解いた。






ずばばばばっとすごい速さでブラウスをかき集めると、
びしっと俺のほうを指さして美桜は言った。






「きょ、今日はこれくらいで許してあげるわ!」
「はあ?」
「次は翔の番なんだからね!覚悟しといてよ!!」
「俺はいいよ、不感症じゃないし。ところで美桜は感じたの?」
「な、な、何言ってんのよ!」
「だって自分が不感症か確かめたかったんでしょ?」
「もうわかったからいいの!」
「ふーん。感じたってことか。」
「ち、ち、違うわよ!」
「女王様はMだったと…。」
「違うってば!」


焦って俺に掴みかかってくる美桜を腕の中に閉じ込めてから俺は言った。



「美桜は絶対Mだよ。」
「なんでよ。」
「俺がSだから。」
「は?」
「俺たち相性ピッタ……。」




どすっ。
うっ。




「勘違いすんな!ばか翔!!」



俺に膝蹴りし、捨て台詞を残し部屋を出て行く美桜。


俺って可哀想じゃね?



美桜の後姿を見つめながらやっぱりあいつには勝てないと
再認識した俺だった。















・・・ end ・・・












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                    あとがき


    play 第2弾お届けです。
    鬼畜に攻められるのが理想です。(爆)
    でもホントに縛られたりしたら引くだろうな・・・。
    それにしてもヒロインちゃんひどい子です。
    寸止めはカワイそうだろ!!

    最後まで読んでいただきありがとうございました。

       2007/3/25 さえ


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