こっそり帰ろうとしたのに、昇降口でジロたんに見つかってしまった。
「ちゃーん!マネになったんでしょ?俺うれC〜!!」
はじまりのうた 7
「ジロたん。しっー!静かに!!」
「なんで?」
「跡部に見つかるじゃん。」
「あー!跡部とかくれんぼ中?」
「んなわけないでしょ・・・。」
なんて無邪気なんだろう。
「俺、昼寝しようと思ってたけど、ちゃんがマネやるなら
今日はちゃんと練習でようかな〜。」
「ジロたん。練習でるの??」
「うん。ちゃんがマネやるなら。」
うっ。
このスマイルには弱いのよね。
「でも、あたし、マネージャーなんてやったことないんだよ?
そんなんでマネになってもみんなに迷惑かけるだけだし。」
「そんな事ないよ!ちゃんがいてくれるだけで、
みんなうれしくなるんだから。」
ジロたんの言葉が素直に嬉しかった。
あたし、ここにいてもいいのかなって、少しだけ思えた。
「わっ。なんで〜。なんでちゃん泣くの〜。俺、困るC〜。」
慌ててるジロたんの前であたしは涙を止めることができなかった。
「泣かないで。泣かないで。ね、ちゃん。」
「ごめん。ジロたんありがとう。あたしマネやってみようかな。」
「ほんと??嫌じゃない?」
「うん。自信ないし、どこまでできるかわかんないけど、
頑張ってみたいと思ったの。」
「ちゃんありがと〜。」
「ううん。ジロたんのおかげだよ。」
あんなに嬉しい言葉をかけてもらったのは久しぶりだった。
ジロたんの為に、みんなの為に、あたしができることを
やりたいと思った。
「今日からレギュラー専用のマネージャーになっただ。」
挨拶しろ。
跡部にそう言われ、あたしは一歩前へでた。
「マネージャーをやるのは初めてなので、不慣れな点も多いと思いますが、
精一杯みんなのサポートをしてきたいと思います。
宜しくお願いします。」
ドキドキしながらもなんとか挨拶を終え、跡部を見る。
上出来。
とでも言いたげに、ポンポンとあたしの頭を叩きながら
前へと出てくる。
そのやさしい手の感触に驚いて、あたしは跡部に叩かれた頭へと
手をやった。
・・・ next? ・・・
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あとがき
ジローちゃんの後押しでついにマネになってしまったヒロインちゃん。
カワイそうに(笑)。
跡部のやさしさにも騙されてます。(えっ?!)
最後まで読んでいただきありがとうございました。
2007/5/16 さえ
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