未だ、マンションの入り口で立ち尽くしている
リョーマくんに向かって、私はなんて言えばいいのか
分からなかった。















散りゆく季節 9














「リョーマくん・・・。」
「・・・・・・。」
「学校遅れるよ。」
「別にいい。」
「そんなこと言わないの。」
と話がしたい。」


リョーマくんの視線が痛い。




「じゃ、学校終わったら・・・。」
「やだ。今がいい。」
「わがまま言わないで。」


なだめようとした私をまるで無視して
リョーマくんはエレベーターへと向かう。





の部屋何階?」
「教えない。」
「3階でしょ。301号室。」
「なっ!なんで・・・。」
「ポスト見たら分かる。」



開いたエレベーターにリョーマくんが滑り込み、
同時に私の腕を引っ張る。



「きゃっ。」


そのまま強く腕を掴んだ状態で、リョーマくんは
私を部屋の前まで引っ張っていく。




「家には、いれないよ。」
「どうして?」
「リョーマくん学校どうするのよ。」
が話してくれるまで行かない。」



部屋の前で説得しようと思っていた私をあざ笑うかのように、
リョーマくんがポケットから鍵を取り出す。




キーホルダーに見覚えがある。

それ私の鍵!!!




「なんでそれ持ってんの!?」
「ちょっと借りた。」



事も無げにそう言って、勝手にロックを解除する。




「ちょっ!ダメだって。」



私の言葉は完全に無視し、私を先に部屋へ押し込むと、
リョーマくんも中に入る。





「お邪魔しまーす。」



私の制止なんかお構いなしで、
リョーマくんはずんずん部屋の中へと入っていく。




「へ〜。結構キレイにしてんじゃん。」
「じろじろ見ないで!」


狭いワンルームでリョーマくんと二人きりだと思うと、
とたんに緊張で体が強張る。









「俺に言うこと無い?」
「えっ?あ、バックありがとう。」
「違う。そのことじゃない。」



試合見にいく約束を破ったことだろうか?



「試合のことなら昨日謝ったじゃない・・・。」
「違う。」
「じゃあ何?」
「俺の言葉最後まで聞かないで帰った。」






だって・・・。

そんなの聞けないよ・・・。





「試合の時が1度目、昨日が2度目。いいかげん俺だって
 頭にくるっていうか・・・。」



リョーマくんが一歩私に近づく。



「ごめん。聞けない。聞きたくない。」
「どうして?どうして俺が言う前に拒否するの?
 俺が何を言うか分かってるの?」
「わかんないよ。そんなのわかんないけど・・・。
 でも、聞けないから!!」
「ふーん。でも俺も今日は逃がすつもりないから。」



そう言って、リョーマくんの手が私に伸びる。




「やっ!やだよ。離して!!」
「離すわけないじゃん。」




ひどく冷たい目をして彼はそう言った。













・・・ next? ・・・










::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

                    あとがき


    リョーマキレました(笑)
    個人的に年下に振り回される設定は萌えです〜。
    振り回されたいデス・・・。

    最後まで読んでいただきありがとうございました。

    2007/6/26  さえ


::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::