「離すわけないじゃん。」



リョーマくんの瞳が私を見据える。















散りゆく季節 10














「なんで?どうしてこんなことするの?」
が逃げるから。」
「逃げない。もうちゃんとリョーマくんの話聞くから
 離して・・・。」


リョーマくんの腕に抱かれ、私は息をするのも苦しかった。




心のどこかでずっと望んでたこと。

でも、同時にずっと恐れてたこと。





リョーマくんの言葉を待つ間、
私の心はずっとざわめいていた。











、なんで逃げるの?俺が中3だから?
 歳が離れすぎてるから?
 俺、のこと・・・、ずっと好きだった。」















リョーマくんの気持ちをついに聞いてしまい、
私の胸に希望と絶望、複雑な感情が浮かぶ。








はあいつが好きなの?」
「冬吾先輩のこと?」
「うん。」
「好きとか嫌いとかそういう感情で見てなかったから・・・。」







昨日までは。



その言葉は口に出さないでおく。







「あいつはが好きなんだよな?」
「うん。昨日好きだって言われた。」




私の言葉にリョーマくんの体が強張った。





は・・・、あいつと付き合うの?」
「わかんない。」
「俺は・・・、やっぱり望みはないのかな。」




リョーマくんらしくない言葉に思わず顔を上げる。

視線がぶつかったけど、どうすればいいのか分からず、
私たちはそのまましばらく見つめ合っていた。








「ねぇ、は俺のことどう思ってる?」



リョーマくんが沈黙を破る。





「私・・・。」



私は覚悟を決めて、リョーマくんを見つめ返す。


もう、正直になろう。

そう思った。




正直に想いを告げて、この恋は思い出にしよう。


お互い想い合っていたって、どうにもならないことが
あるんだと、私は実感していた。




出逢った時期が悪かったんだ・・・。



あと10年経てば、7歳の歳の差なんて
そう気になるものではなくなるのかも知れない。


でも今は・・・。




今は無理だよ・・・。




世間体?

プライド?

モラル?



いろんなものがぐちゃぐちゃに混ざり合って、
今の私たちを取り巻いているから・・・。













・・・ next? ・・・










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                    あとがき


    ついにリョマ告白!
    でも受け止めることが出来ないヒロインちゃん。
    せつない・・・。

    最後まで読んでいただきありがとうございました。

    2007/6/26  さえ


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