「菜々子、ごめんね。せっかく紹介してくれたのに。」
「いいって、いいって。気にしないで。」
「おじさま何か言ってた?」
「ううん。只、おめでとうとありがとうを伝えてって。」
散りゆく季節 13
私はリョーマくんの家庭教師を辞める事にした。
大学を卒業したら結婚するから、
その準備で忙しいという理由で。
借りていたマンションも引っ越して、
先輩のところに居候させてもらっている。
「それにしてもびっくりしたわよ。」
「えっ?」
菜々子が私の左手の薬指をみて微笑む。
「そんなことになってるなんて全然知らなかったから。」
「ご、ごめん。自分でもなんだか急展開についていけてなくて。」
リョーマくんへの口実で"結婚"という言葉を使っただけで、
別に正式に婚約したわけではないのに、
引っ越したその日に、先輩は私に指輪をくれた。
左手の薬指にはめといた方がいいだろって。
ここまでしないと私の気持ちに区切りがつかないって、
先輩は分かってるのかもしれない。
いや。
これは罰かもしれない。
先輩を利用した私への罰。
この指輪を見るたびに、胸が苦しくなる。
先輩にもリョーマくんにも申し訳なくて・・・。
胸が苦しくてしょうがないよ・・・。
・・・ next? ・・・
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あとがき
ちょっと短めでした。
キリのいい所で一旦止めないといけないのが、
連載の難しいところですね〜。まだ、慣れません・・・。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
2007/7/5 さえ
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