卒論も出し終わって、後は卒業を待つばかり。



このままでいいのかな?





最近ずっとそう考えてる。















散りゆく季節 14














「先輩、お帰りなさい。」
「ただいま。」



おでこに小さくキスをして、先輩が私に微笑む。





「今日は何してたの?」
「ん〜。お料理教室に行って、お買い物して・・・。」
「花嫁修業中みたいじゃん。」
「一応、そのつもりなんですけど。」



私の言葉に、先輩の瞳が悲しそうに歪む。




「先にシャワー浴びてくる。」


ポンポンと私の頭に手を置いて、
先輩は私に背を向けバスルームへと入っていく。







先輩・・・。


やっぱり、こんな私じゃだめですか?






どうしても消し去れなくてもがいてること、
先輩にも伝わってますか?















「先輩?」
「何?」
「私、あと少しで卒業ですよ。」
「そうだね。」
「私、このままここにいていいんですか?」
「どうしてそう思うの?」
「先輩辛そうだから。」



私の言葉を聞いて、先輩の表情が曇る。




「俺、辛そう?」
「ごめんなさい。あの、変な意味で言ったんじゃなくて。」
「分かってる。」
「先輩の好意でここに居させてもらってるし、
 先輩の負担になってるならって・・・。」
ちゃんのことを負担だなんて思ったことないよ。
 でも、もうそろそろあいつのことは吹っ切ってくれても
 いいんじゃないかとは思ってる。」




先輩の言葉が私の胸に突き刺さる。




「キミが俺を見てくれるまで待つつもりだったけど、
 最近は、正直自信がなくなってきたよ。」
「・・・・・・。」
ちゃんの心の中には俺の入り込む隙間は
 ないのかもしれない。」







そんなことはない!




そう言いたかったけど、言えなかった。





今ここで、上っ面だけの言葉を言ったって
先輩をさらに傷つけるだけだと分かっていたから。













・・・ next? ・・・










::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

                    あとがき


    冬吾もヒロインちゃんも辛い・・・。
    そしてきっとリョーマも・・・。
    みんなが幸せになる方法はあるのでしょうかね・・・。

    最後まで読んでいただきありがとうございました。

    2007/7/5  さえ


::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::