久しぶりに大学に顔を出す。
単位も取っちゃったし、とくに用はなかったんだけど、
なんだか気分を変えたくて、菜々子と大学で
会うことにしたのだ。
散りゆく季節 15
「、遅くなってごめん!!」
菜々子の声が聞こえて振り返った私の目に、
意外な人が映る。
「リョーマくん!?」
「やっと逢えた。」
「どうしてここに・・・。」
「ごめん。ちゃんとお祝い言いたいって言うから
連れてきちゃった。」
「えっ、あ、うん。」
菜々子の言葉に泣きそうになる。
「私、サークルに顔出してくるから、
二人で話しててよ。」
タッタッタと駆けていく菜々子の後姿を見送りながら、
私はどうすればいいのかわからなかった。
リョーマくんが近づいてきて私の手首を掴み、
近くの芝生の上に連れていかれる。
ドキドキ鳴る心臓を抱えて、私は途方にくれていた。
何人かの学生が談笑している芝生の上。
その空いている場所に私たちも腰を下ろした。
正面に座った彼の頭が私の肩のあたりにもたれかかってきて、
私はそれを必死の思いで受け止めた。
「リョ、リョーマくん・・・?」
「逢いたかった。」
「えっ?」
「に逢いたかった。」
私にしがみついて肩を震わせている彼に、
どうしようもない愛おしさが込み上げてくる。
「なんでいっつもそうなんだよ。」
「・・・・・・。」
「なんでいつもお前は俺から逃げるんだよ・・・。」
「ごめん。」
「部屋まで引っ越すし、俺、すごく探したのに。」
「ごめん。」
「これ、あいつにもらったの?」
私の左手を見つめてリョーマくんが言う。
「どうして・・・、結婚なんてするんだよ・・・。」
キミの言葉が私を貫く。
「そんなこと急に聞かれても・・・。」
「ちくしょう!なんで・・・、なんでだよ・・・。」
どうにもならないことが世の中にはあるということ。
中学生の彼には受け入れがたい現実なのかもしれない。
・・・ next? ・・・
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あとがき
やっと冒頭のセリフがでてきました・・・。
終わりに近づきつつあります。
もう少々お付き合いくださいませ。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
2007/7/11 さえ
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