「ちゃん、来週の日曜って暇?」
「はい?予定はないですけど・・・。」
「じゃあ、ちょっと付き合ってくれない?」
日曜日、先輩に連れられてやってきたのは、
以前、私が逃げ出したテニスコートだった。
散りゆく季節 17
「どうしてここに・・・。」
「あいつに招待されたんだ。」
「リョーマくんに?」
「ああ、結婚祝いだって。」
先輩の言葉に驚いて振り返る。
「最後だから逃げずにこいって言ってた。」
「・・・・・・。」
「あいつも辛いと思うよ。
だからこそ、ちゃんと見てやろうぜ。」
先輩の言葉に私はただ頷くしかなかった。
テニスは詳しくなくて、先輩に解説してもらいながら、
観戦していた。
対戦校がかなり強いらしく、
ここまでの戦績は拮抗していた。
「次、あいつみたいだな。」
先輩の言葉にコートを見ると、
リョーマくんが入っていた。
がんばって!
心の中で祈る。
コートの中のリョーマくんは凛としていて、
すごく素敵だった。
いつもリョーマくんの周りを覆っている強いオーラが、
コートにいるときは何倍にもなってる。
瞳にも強い光が宿っていて、
リョーマくんが輝いて見えた。
試合が始まると早速激しい打ち合いになる。
「あいつもなかなかだけど相手も強いな。」
先輩が悔しそうに呟く。
ようやくリョーマくんのスマッシュが決まって1−0。
最初のゲームをリョーマくんが獲った。
「やった!リョーマくんすごい!!」
「ああ。なかなかやるな。でもまだ最初の1ゲームだ。
気は抜けないよ。」
「そうですよね。」
「俺の従弟が氷帝のテニス部の部長をやってるんだ。」
「へ〜。氷帝ってテニスの強豪校ですよね。」
「ああ、あいつとも対戦したことがあるらしくて。」
「リョーマくんと!?」
「ああ。あいつはすごいやつだって、従弟が言ってた。」
「・・・・・・。」
「絶対諦めないんだってさ。最後の一球まで諦めないヤツだって、
そう言ってた。」
試合は進み、1−1、1−2と
相手側がリョーマくんを押し始める。
「リョーマくん・・・、頑張って・・・。」
リョーマくんの苦しそうな表情が目に焼きつく。
あんな顔始めて見た。
いつも余裕綽々なのに。
やだ。
やだよ・・・。
負けないでよ。
頑張ってよ!!!
次のゲームはリョーマくんが取り返し2−2。
ハラハラさせるゲーム展開。
何もできないけど、精一杯の声援を贈る。
2−3、2−4、と、また相手が続けてゲームを取る。
「先輩・・・。リョーマくん大丈夫かな?」
「う・・・ん、厳しい展開だけど、俺たちが信じてやらないと。」
そうだよね。
私たちが信じなきゃダメだよね。
リョーマくんの試合、目に焼き付けるから、
どうか、どうか負けないで!!!
・・・ next? ・・・
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あとがき
いよいよクライマックスに差し掛かってきました〜!!
試合の描写・・・。うまく書ける自信がなくて避けてたのに・・・。
リョマのおばか〜(ToT)なんで試合に誘うかな・・・。
最初は原作に沿って相手の名前も出してとか考えてたけど無理でした。
漫画読み返したりしたけど無駄な抵抗でした。
私には無理でした・・・。ごめんなさい( ̄Д ̄;)
最後まで読んでいただきありがとうございました。
2007/7/18 さえ
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